オリゴ糖の効果・効能

オリゴ糖は腸内環境を整える最強の糖類

オリゴ糖は、大別すると小腸で消化されてしまうものと、小腸で消化されずに大腸に到達するものとがあります。
後者は難消化性オリゴ糖と呼ばれ、具体的にはフラクトオリゴ糖ガラクトオリゴ糖乳化オリゴ糖などがあります。

大腸には大きく分けて3種類の腸内細菌がいます。
ビフィズス菌などの善玉菌と、ウエルシュ菌に代表される悪玉菌、それと普段は良いことも悪いこともせず、体調不良のときに悪さをする日和見菌です。
難消化性オリゴ糖は、消化されずに大腸に到達することで、ビフィズス菌のエサになります。

オリゴ糖の腸に対する効果は、そればかりではありません。
一般的に悪玉菌は酸に弱く、善玉菌は酸に強い性質を持ています。
ビフィズス菌がオリゴ糖を食べると、短鎖脂肪酸という酸性物質が作られ、これが大腸の環境を酸性の状態にしてくれます。
このため、酸に弱い悪玉菌が減り、酸に強い善玉菌が増えることになります。

また、短鎖脂肪酸には、腸の蠕動運動(便を押し出そうとする運動)を促す働きがあることもわかっています。
これらの効果をプレバイオティクスといいます。

オリゴ糖には、血糖値を上げない作用もあり、糖尿病の方も安心して使える甘味料といえるでしょう。
また、オリゴ糖はカロリーも砂糖の半分なので、ダイエットしているけど甘いものも食べたいという人にもおススメの食品です。

オリゴ糖を多く含む食材は、玉ネギ、にんにく、ごぼうなどで、特にごぼうは、食物繊維を多く含むので、きんぴらごぼうなどにしてたくさん食べると、便秘解消に効果を発揮します。

また、最近ではオリゴ糖を含む健康食品なども多く販売されています。
コーヒーや紅茶に加えて飲んでもよいですし、熱に強いので、砂糖代わりに煮物などに使えば、簡単にオリゴ糖を摂取できます。

オリゴ糖は、効果の出やすい人とそうでない人がいます。たくさん摂りすぎると善玉菌がオリゴ糖を食べきれず下痢を起こす可能性もあります。
初めは少量から試して、慣れたきたら段々と摂取量を増やしていくといいでしょう。