自律神経

自律神経のバランスが免疫力を高める

私たちの毎日の健康が保たれているのは、病気から身を守るための防御機構が正常に働いてくれているからです。

その防御機能が免疫で、その中心が血液中の白血球ですが、白血球の種類ごとの数や働きは、自律神経の影響を大いに受けています。
詰まり、免疫力を高めるためには自律神経のバランスを整えることがたいへん重要なポイントです。

この自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。
体や心がリラックスした状態の場合は、副交感神経が優位に立ち、仕事中や興奮状態の場合は、交感神経が優位に立ちます。
自律神経がどちらか一方に大きく偏った状態が続くと、病気を発病してしまうのです。

例えば、交感神経が優位になると、血管が過剰に収縮して血行が悪くなり、循環器系の病気を発症します。
消化器系の働きも悪くなるため、腸に老廃物がたまって病気になることもあるのです。

また、顆粒球が過剰に増えます。
顆粒球は体内に入ってきた細菌やウイルスなどを撃退しますが、役目を終えると活性酸素を放出しながら死んでいきます。
これにより、過剰に増加した活性酸素が体内で組織破壊を起こし、病気を起こす引き金になることもあります、

逆に、副交感神経が優位に立っている場合ですが、リラックスしているのだから病気にならないのでは、と思われるでしょうがそうではありません。
適度な優位ならば血管が拡張して血行がよくなるのでが、過度になると血管が拡張しすぎてうっ血状態になり、むしろ血行が悪くなって病気になることもあるのです。

このことからわかるように、大切なのは自律神経のバランスで、一方に偏らないことこそが免疫力を高め、病気を撃退する最高の状態なのです。