活性酸素とは

活性酸素

活性酸素は決して、酸素が活性化したものでもなければ、体にとって無条件によいものでもありません。
むしろ、増えすぎた活性酸素は、ガンや動脈硬化をはじめ、様々な病気を引き起こす危険なものなのです。

老化現象の現れ方には個人差がありますが、そのカギを握るのが活性酸素です。

活性酸素とは、呼吸から取り入れた酸素の一部から発生するもので、ほかの物質を強く酸化させる性質を持っています。

人は、呼吸によって酸素を体内に取り入れ、その酸素を使って、摂取した食べ物などを燃焼させ、エネルギーに変えています。
このときに、酸素の一部が変化して発生するのが活性酸素です。

呼吸で体内に吸い込んだ酸素のうちの約2%は活性酸素に変わります。
すなわち、活性酸素は毎日体内で発生しているのですが通常は、酵素の働きで無害化されるため、発生しても、すぐに身体に影響が出るわけではありません。

活性酸素が大量に増えてしまい、酵素が処理できなくなると、身体がサビついた状態となり、体内年齢の老化度が増し、様々な支障を招きます。



活性酸素酸化の仕組み

活性酸素はどのようにして酸化(サビつき)を起こすのでしょうか。
すべての物質は電子や分子が集まってできています。酸素は、電子が2個ずつペアになっています。

これに対して、活性酸素に変化したものには、電子が1個欠けているものが多く、不安定な状態になっています。この不安定な状態の電子を、フリーラジカルといいます。

不安定な電子は、足りない分の電子を周囲の物質から奪います。この行為が活性酸素による酸化です。

電子を奪われた物質は、本来の機能を失って変質します。これが酸化された状態です。

さらに電子を奪われた物質も奪われた分を補うために、ほかの物質の電子を横取りします。

このように、電子の奪い合いが連鎖反応のようにあちこち広がると、細胞が次々に酸化され、機能を失っていきます。

体内に活性酸素が増えると、細胞の老化が進んだり、血管がもろくなったり、免疫力が低下するなどの弊害が生じます。



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