中国の文献による黒きくらげの効能

上古時代の文献 神農本草経より

  • 黒キクラゲには、飢えを防ぎ、身を軽くし、意志を強くする効果がある。

明時代の文献 本草網目より

  • ある人が痔を患い、大変苦痛に感じていた。
    彼は様々な医者を訪れ、いろいろな薬を試してみたが、なかなか効果が得られない。
    ある医者の勧めで黒キクラゲの吸い物を作って食べてみると、痔はうそのようになくなった。

清時代の文献 随息居飲食譜より

  • 黒キクラゲは、血行を良くし、打撲を治す。


黒キクラゲは野生の菌類で、朽木寄生して成長し、白キクラゲとは同種です。
その形が耳に似ていることから「木耳」と呼ばれます。

中国では、黒キクラゲはシイタケなどと同様に山の珍味として珍重され、各王朝が献上を求めるだけでなく、多くの貴族や金持ちが買い求めました。

そのため、1000年も前から栽培が始められていました。