中国の文献による大根の効能

唐時代の文献 唐本草より

  • 大根には、消化促進、痰の除去などの効果がある。
    つぶして汁にして飲むと、糖尿病による口の乾きを治すなどの効果がある。

唐時代の文献 食療本草より

  • 大根は五臓に良く、肌を白くし、皮膚のきめを細かくするなどの効果がある。

明時代の文献 本草網目より

  • 大根の汁は、下痢、煙中毒、打撲、ヤケドなどに効果がある。


昔の中国の人たちは、冬に大根を良く食べて身体を強くし、病気にかからないように工夫していました。
今でもこの習慣が残っています。

中国の民間では、盲腸や胃の切除、大小腸の病巣切除など腹部の手術を行った後に、大根の種を煎じた汁を飲む習慣があります。

これは、腹部切開後の腸の蠕動(小刻みな動き)を促し、腸捻転、腸閉塞などの後遺症を避けるためです。

中国では明の時代に、中国全土で大根が栽培されるようになり、普及していきました。