中国の文献によるヨクイニンの効能

宋時代の文献 経史証類備急本草より

  • ヨクイニンは、おもに、筋の柔軟さがなくなったり、関節が固くなったり、したために起こる関節痛、しびれなどの症状を治す。
    また、胃腸に良い効果があり、浮腫を治し、食欲を増進させ、長く服用すると身が軽くなる。

明時代の文献 本草網目より

  • ヨクイニンは、脾臓、胃を元気にして、不足している肺の栄養を補うなどの効果がある。


中国最古の医学書「神農本草経」で、ヨクイニンは食料、薬の両方に使われ、酒の原料としても大切にされていたことが、記されています。

古代の漢方医は、君主の長寿のために、ヨクイニンを効果的な薬として使っていました。
特に、元の時代の宮廷では、頻繁に使われたといいます。

ヨクイニンは、江戸時代に、日本に伝わり、漢方薬の一種として扱われました。
現在でも、ヨクイニンを使う処方や薬剤は、数多くあります。