中国の文献によるアワビの効能

唐時代の文献 子母秘録より

  • 妊娠中の女性が寒気を感じて、腹痛を引き起こした場合、干したアワビを焼いて、その灰を酒と一緒に飲むと良い。

宋時代の文献 経史証類備急本草より

  • アワビは、鬱血、四肢の関節の痛み、女性の膣の不正出血などの症状に、効果がある。

清時代の文献 随息居飲食譜より

  • アワビは、肝臓腎臓を補い、勢力をつけ、視力を快復させ、栄養を補充する。

アワビにまつわる話

アワビにまつわるエピソードでは、漢の時代の司馬遷が記した「史記」の「秦始皇本気第六」が有名です。
これによれば、始皇帝がなくなり遺体を咸陽に運ぶ途中、アワビを使って遺体の悪臭を消したということです。

また、西漢末期の新朝皇帝王莽はアワビが大好物で、気分が悪いときには必ずアワビの料理を要求し、酒の肴にしていたという話も伝えられています。