脂肪の摂りすぎによる弊害

脂肪の摂りすぎで生じる二次胆汁酸が大腸がんの原因

近年、食生活の変化に伴って、大腸がんによる死亡率が上がっており、今後もさらに増えることが予想されます。
大腸がんの要因となる食事内容は、高脂肪・低食物繊維です。

食事で摂った脂肪は肝臓で作られた胆汁酸の働きによって消化・吸収されます。
胆汁酸は、いったん胆嚢に蓄えられ、脂肪が十二指腸に入ってくると放出されて、消化・吸収の役目を果たしながら回腸に達します。
回腸は胆汁酸の大半を再吸収しますが残りのごく一部は大腸に移行します。

大腸には約100種類、100兆個もの細菌が生息していて、その腸内細菌が胆汁酸を分解し二次胆汁酸を作ります。

この二次胆汁酸がさらに代謝されて、なんらかの要因でガン化した細胞を増殖させます。
また、胆汁酸から発ガン物質も作られます。

食事から脂肪を多く摂ればたくさんの胆汁酸が必要になり、それに比例して、大腸にいく胆汁酸の増えるので、その分ガンの危険性も高まることになります。