中国の文献による柿の効能

明時代の文献 本草網目より

  • 干し柿は、脾臓、肺の血液に良い効果があり、これを食べると脾臓が元気になる。
    また、腸の働きを整えるほか、咳を治し、出血を止める効能がある。

唐時代の文献 備急千金要方より

  • 柿には、人間の、「喜」「怒」「悲」「憂」「恐」の5つの「気」を調和させ、赤痢、ヤケド、ケガの痛みを止める効果がある。

清時代の文献 随息居飲食譜より

  • 新鮮な柿は、「津液」(人体内のすべての体液)が少ない体質の人に、良い効果がある。


かき

柿は、今から3000年前には、栽培が始まっていました。
周の時代の「札記」には、祭りに使用された31種類の食物に柿が含まれていたといいます。

唐の時代、長安の青龍寺には、1万本の柿の木が植えられ、秋になると真っ赤な実を結んで壮観だったと伝えられています。

この時代、柿には7つの素晴らしい効果があるといわれていました。「木の寿命が長いこと」実が美味しいこと」「実を鑑賞できること」などですが、変わったところでは、「葉を書の紙替わりにできる」というのがあります。

実際、ある貧しい書家が、赤くなった柿の葉で、書道の練習をして、後に玄宗皇帝に拝謁(面会)するまでになったというエピソードが残っています。

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