中国の文献によるみかんの効能

上古時代の文献 神農本草経より

  • みかんの皮には、薬用効果がある。

唐時代の文献 日華子諸家本草より

  • みかんは口の渇きを癒し、食欲増進、胸の中の膈気(ストレス、風邪、暴飲、暴食などのによる拒食、吐き気)を取り除く効果がある

明時代の文献 本草網目より

  • 砂糖やハチミツのミカン漬けは、ミカンの効果をさらにアップさせる。


中国には、色々な種類のミカンがありますが、もっとも上質なのは温州ミカンです。

日本でも温州ミカンは、多く栽培され親しまれています。

中国では、ミカンの皮を干した陳皮が胃に良いとされています。

梅と陳皮を砂糖で漬けた陳皮梅は、咳や痰にも効くとして昔から人気があります。

ミカンにまつわる中国の有名なエピソードとして、三国時代のことですが、呉王が魏の文帝に、お土産として大きなミカンを送りました。
しかし文帝はミカンを食べた後、大臣たちに、南方のミカンは酸っぱすぎて、歯が裂けるように痛くなると話したといいます。
その後、文帝は39歳の若さで死にましたが、ミカンを常食していた呉王のほうは、70歳まで王座にいました。