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生のネギの刺激臭は、玉ネギやニンニクにも含まれる硫化アリルという辛み成分によるものです。
硫化アリルには、その刺激で胃液の分泌を良くし、食欲を増進する働きがあり、薬味に使うのに最適な食材です。
また、硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を促進し、疲労回復や体力の向上につながる効能があります。
ビタミンB1は、通常摂り過ぎると排泄されてしまいますが、硫化アリルと結合してアリチアミンという形になると、血中に長くとどまって効果を持続してくれます。
糖質の代謝を促すビタミンB1は、脳の神経細胞の働きを正常に保ち、精神を安定させる重要な栄養素です。
硫化アリルには強い殺菌効果があり、体に入った風邪のウイルスさえ殺すといわれるほどです。
香りと辛みの刺激には血行を良くし、発汗を促す作用もあるため、昔から風邪の民間薬として利用されてきました。
ネギは、中国では魚料理になくてはならないもので、これは香り付けと殺菌のためでもあります。
漢方医学では、ネギは内臓に良く、利尿、発汗の作用があり、悪い気を発散すると考えられています。
またネギには、食欲増進、視力回復、めまいを止める作用もあり、さらに関節痛、止血、嘔吐、腹痛、急性胃腸炎、風邪などにもよく用いられています。
また、血尿、皮膚の化膿、潰瘍、寄生虫のも効果があるとされています。