カルシウムの効能効果

骨の強化、骨粗鬆症予防、細胞の機能低下予防、筋肉痙攣・硬直予防、神経過敏・情緒不安定・不眠予防など

カルシウムは人の体の約1.5~2%を占めており、体重50kgの人なら約1kgがカルシウムということになります。

日本人にもっとも不足しているミネラルで、ただでさえ摂取量が少ないのに加えて、近年では、肉類などのタンパク質やナトリウムの過剰摂取でカルシウムの排出量が増え、健康面で警鐘が鳴らされています。

カルシウムはほとんどが骨や歯に存在し、骨のカルシウム常に新しいものと入れかわっています。
食事からのカルシウム摂取量が不足すると、骨から溶け出して、骨に影響が出ます。

骨粗鬆症は、骨のカルシウムが減って、骨がもろくなる病気です。
閉経後の女性に多いので女性ホルモンが関係しているとも言われています。
予防するには若いうちからカルシウムを十分にとるようにすることです。

組織や血液に含まれるカルシウムはごくわずかですが、体液のバランスを保ち、筋肉を収縮させたり、弛緩させたりするのに必要です。

また、脳や神経が円滑に働くようにする役割もあります。
血液中のカルシウム濃度が低下すると、神経がいらだつことにもなります。
いつもイライラぎみの人は、カルシウムを十分に摂るようにすると良いでしょう。

なお、カルシウムはリンとのバランスが大切で、ほぼ等量が望ましいとされています。
リンを摂りすぎると骨からカルシウムが溶けでてしまいます。

リンは肉や卵、魚、豆類、穀類に含まれていますが、これらの食品でリンが過剰摂取になることは、まずありません。
問題は食品添加物に含まれるリンです。
加工食品の利用が極端に多いとリンのバランスが崩れるので注意しましょう。

ビタミンCビタミンDは、カルシウムの吸収を促進させるので一緒に摂ると効果的です。
さらに体を動かすことによって、カルシウムの骨への沈着も高まります。

カルシウムの1日摂取量基準

  • 成人男性600mg、成人女性600mg
    ちなみにイワシの丸干しなら、約4.5尾です。

カルシウムが不足すると

骨の形成が阻害され、完成した骨からカルシウムが溶出して折れやすくなる骨粗しょう症や腰痛、神経痛、神経的イライラを引き起こします。

カルシウム摂取が過剰になると

体質によっては腎結石や尿路結石ができる可能性がありますが、カルシウムは多量に摂取しても身体に害になることはないといわれています。


 

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