中国の文献による銀杏(ぎんなん)の効能

宋時代の文献 物類相感志より

  • 銀杏には人を酔わせる作用がある。

明時代の文献 本草網目より

  • 銀杏は、喘息と咳を止める効果がある。
    また、殺虫、消毒の作用がある。
    ただし、多食すると前腹部が腫れて、頭がくらくらする。


もともと、銀杏は「白果」と呼ばれていました。
ところが、宋の時代の初めに、地方から皇帝に献上されたとき、「アンズの種子に似た中身が真っ白な果物」、つまり「銀のアンズ」ということで「銀杏」という名を賜ることになったのです。

日本では「銀杏」と表記されることが多いのですが、中国では「白果」が一般的な呼び名です。

明の時代から清の時代にかけては、皇帝の食卓に、銀杏がしばしば上がっています。

銀杏の苦みを緩和するよう、大根と一緒に煮て食べるのが一般的でした。  

銀杏は3億年前には世界中にありましたが、第四氷河期にほとんどが絶滅し、現在野生種が残っているのは、日本と中国だけです。

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