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昔の中国では、にんじんは、大根の一種だと思われていました。
実際には、にんじんはセリ科、大根はアブラナ科です。
にんじんの薬用効果が、漢方薬の東北人参(朝鮮人参)と似ていることから、日本ではにんじんと名づけられました。
元の時代の宮廷の太医(貴族の専属医)が、皇帝への料理に、にんじんを多く用いました。
明の時代には、にんじんは、宮廷料理や先祖を祭るときには、必ず使われるようになりました。
明の末期から清の初期時代にかけては、にんじんを生で食べるほか、味噌や酢や砂糖に漬けて食べるなど、もっとも有益な野菜として、評価されました。