寝たきりになる原因

介護が必要となる主な原因は、何でしょうか。

平成22年国民生活基礎調査による、介護が必要となる原因トップ5

  • 第1位 脳卒中     (21.5%)
  • 第2位 認知症     (15.3%)
  • 第3位 高齢による衰弱 (13.7%)
  • 第4位 関節疾患    (10,9%)
  • 第5位 骨折・転倒   (10.2%)

このように主な原因を見てみると、要介護状態は、日常の行動を改善することである程度予防できる可能性があります。

ただこれは、介護が必要になる原因で、寝たきりになる直接の原因ではありません。

では、寝たきりになる一番の原因は何でしょうか。

昔は、病人はとにかく安静にするべきだという安静神話がありましたが、実はそれが寝たきりになる大きな原因であることがわかってきました。

人の体は、使わなくなった機能からどんどん衰えてきます。

例えば、介護が必要になるようなケガや病気が原因で、ベット上で過ごす時間が増えるようになると、筋肉が痩せ細ったり、骨が弱ったり、知識能力が衰えたりと、いろいろな心身の機能低下が見られます。

もちろん、脳卒中の発症直後など、場合によって安静が必要な時期もあるのですが、治療が一段落した後に、あまり動かない生活を長く過ごすことによる機能の低下から活発に動けなくなり、それがきっかけで寝たきり生活に入ってしまう場合もあります。

廃用症候群(過度の安静による心身機能の低下のこと)は、体を動かさなければどの年代でも起こりうるものなので注意しましょう。

40~50代からの介護予防としては、徐々に衰えつつある体に、運動習慣で刺激を与えて若さを保つことが大切です。