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コンニャクは英名エレファント・フット「象の足」と呼ばれ、地下球茎のコンニャク芋を原料にして作られています。
コンニャク芋の皮を剥ぎ、薄切りにして乾燥させ、臼で挽いていてコンニャク粉を作ります。
コンニャク粉に水を加え煮沸し、糊状になったところに石灰乳を加え、よくかき混ぜ、沸騰した石炭乳の中でしばらく煮沸して作ります。
コンニャク芋は毒性の強いアルカロイドを含んでいますので、生のまま食べることはできません。
大部分が水分から成るコンニャクは、多糖類のグルコマンナンとカルシウムを含み、そのほかの栄養分として特記するものはありません。
グルコマンナンは今注目されている食物繊維です。グルコマンナンは腸内では消化吸収されず,そのまま体の外に排出されます。
体内に入ったグルコマンナンは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を刺激、促進し、腸内にたまった老廃物も一緒に体の外に排出します。
その結果便秘を防ぎ、又コレステロール値を抑える働きがあります。
またカロリーがほとんどありませんので、ダイエット中の方、又は、食事制限の必要な糖尿病の人に最適です。
コンニャクは良質のアルカリ性食品ですので、体内の酸性化を予防します。
コンニャク芋の原産は南アジアですが、日本へは中国を通して伝わりました。
今と同じ様なコンニャクは、すでに平安時代には食べられていました。禅寺の精神料理としてくり返し作られ、発達してきました。
江戸時代の末期に出版された料理書『蒟蒻(こんにゃく)百珍』には、現代でもなじみ深いコンニャク料理の数々が収載されています。
昔のことわざでは「コンニャクは体の砂払い」と言われ、月に一度はコンニャクを食べるようにしていました。
今でも近畿や中国の地方では12月8日や18日(針供養の日)、あるいは2月8日に「砂払い」「砂おろし」と言い、コンニャクを食べる習慣が残っています。
コンニャクはカロリーがなく、かさがありますので、ダイエット中の方には適しています。
しかしダイエットだからといって、コンニャクばかり食べていると栄養失調になってしまいますので、他の食品といっしょに料理して上手に利用しましょう。
コンニャクは、腸に異常のある人にはむきません。
おなかが張ったり便秘をしたりしますので注意が必要です。