蓮根(れんこん)

レンコン

ハスの茎が肥大化したレンコンは、日本でおなじみの根菜で「先が見通せる」ということでおせち料理に用いられます。

レンコンには、切り口が時間と共に黒くなる性質がありますが、これはタンニンという成分が原因で、植物性の色素・苦味成分であるポリフェノールの仲間で、フラボノイドに類に属します。
お茶に豊富な渋み成分と知られ、炎症や傷の改善に働きます。

レンコンには、ムチンやタンニンなど、健胃効果のある特有成分のほかにも、ビタミンCビタミンB12、食物繊維が豊富に含まれています。

蓮根(れんこん)の注目成分



確認されている蓮根(れんこん)の効能

  • レンコンの粘り成分ムチン(糖タンパク質)は、消化酵素としてタンパク質の分解・吸収を促進し、同時にその解毒効果で肝臓を強化し、胃潰瘍を予防するなど、胃をやさしく癒す働きがあります。
  • レンコンのタンニンは消炎作用や止血作用があり、胃の出血や潰瘍を防ぎ、健胃に効果を発揮します。
  • レンコンに含まれるビタミンCは、細胞同士をつなぐコラーゲンを生成して皮膚や血管を丈夫にするほか、免疫力の強化で風邪を予防します。
    あわせて高い抗酸化力によるがんや動脈硬化の予防やシミ・ソバカスを防ぐ美肌効果に力を発揮します。
  • レンコンに含まれるビタミンB12は、野菜には珍しいビタミンですが、赤血球の生成を助けて貧血を防ぎ、神経細胞内のタンパク質合成を促して脳や神経を健康に維持する効能があります。
  • レンコンは食物繊維の多い野菜でもあり、便通を良くする働きが腸内の老廃物や発がん物質、コレステロールなどを体外に排出し、生活習慣病を予防します。

 

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