西瓜(すいか)

夏の果物の代名詞ともいうべきスイカはウリ科の植物で、キュウリやメロン、カボチャなどの仲間です。
南アフリカ原産で、日本には17世紀中期に伝えられたと言われています。

スイカの成分は90%以上が水分で、残りのほとんどが糖分です。

スイカといえば、赤い果肉と皮に近い白い部分のコントラストが、思い浮かびますが、果肉の赤い色は、トマトなどと同じ植物系カロテノイド(色素)のリコピンによるもので、強い抗酸化力を持っています。

すいか

一方の白い部分は、ビタミンCを破壊する酵素・アスコルビナーゼが含まれるので、そのままでサラダなどに加えるのは禁物です。

夏場などに他の野菜と一緒に食べたいときは、むしろ酢の物にしていただけば、酢の作用でアスコルビナーゼの働きを抑えることができます。

スイカの注目成分

確認されているスイカの効能

  • スイカの果汁には、特殊アミノ酸のシトルリンや、ミネラルのカリウムが多く含有され、高い利尿効果があります。
  • スイカに含まれるシトルリンは尿をつくる成分であり、カリウムには体内の塩分を尿として排出する働きがあります。
    この高い利尿効果は、水分による体のむくみを抑えたり、塩分の排出による高血圧予防、また膀胱炎や腎炎を防ぐ効果を発揮します。
  • スイカに含まれるリコピンは、β-カロテンの様に体内でビタミンAに変わることはないものの、そのままで強い抗酸化力を発揮し、ガンや動脈硬化などの生活習慣病予防の効果を発揮します。
  • スイカに豊富なカリウムは、ナトリウム(塩分)とのバランスで、細胞の浸透圧を調節します。
    塩分を取り過ぎると、このバランスが崩れて、血管が収縮するため血圧が上がります。
    カリウムにはこの過剰な塩分を尿によって排出し、血圧を安定させる作用があります。

 

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