太刀魚(タチウオ)

漢方医学では、太刀魚(タチウオ)は、肝炎、リンパ節腫などの症状改善に、用いられています。

タチウオにはウロコガなく、表面が銀色の膜で覆われていますが、この銀幕には、抗ガンなど様々な効能があることが、研究によりわかっています。

一般的に、タチウオを調理する場合は、臭みをとるため、銀幕を取り除く場合が多いのですが、この銀幕こそがいちばん大きな効能を持っているので、せっかくの効果を取り除いてしまわないようにしましょう。

太刀魚(タチウオ)の成分

タンパク質、脂肪、ビタミンA,B,類,E、ニコチン酸、リン、カルシウム、ヨウ素、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウムセレンなど


確認されている太刀魚(タチウオ)の効能

  • タチウオの銀幕の脂肪層から抽出された物質を精製すると、抗ガン薬のひとつ6-チオグアニンになります。
    この薬は、白血球数と血小板数を増加させ、急性白血病への治療効果が大変高いものです。
    また、リンパ腫、胃ガンなどにも効果があります。
  • タチウオの銀幕は、外傷の傷口に塗ると、出血を止める効果があります。
  • タチウオの豊富な脂肪には、コレステロールを下げ、動脈硬化などの症状を予防するポリ不飽和脂肪酸が大変多く含まれています。
    タチウオの脂肪油は、肝炎を改善する効果があります。
  • タチウオのタンパク質の含有量は、全体の重さの約18%にも上るほか、各種ビタミンも多く含んでいます。
  • タチウオには、皮膚の乾燥を防止し、艶を良くする美容効果も期待できます。