にがうり

にがうりの成分

日本では、沖縄の「ゴーヤー」、九州の「レイシ」としても知られていますが、名前の通り、苦味があるのが特徴です。

ニガウリ

中国では、にがうりの根、茎、葉、花は、すべて漢方薬として使われます。

特に種子は、精力強壮に効能があり、漢方医学ではこれを精力剤としても使われています。

また、黄疸、下痢、丹毒、皮膚の潰瘍、熱中症などへの効果も確認されています。

にがうりの栄養面の特徴は、とにかくビタミンCがたっぷり含まれていることです。
その量は、なんとトマトの約5倍にもなります。

ビタミンCといえば、普通は熱に弱く、壊れやすいのが弱点ですが、にがうりのビタミンCにかぎっては、加熱による損失が少ないので、料理の方法もぐんと広がります。

にがうりの独特の苦味は、食欲を刺激しますので、夏バテには最適です。
夏の弱った体にパワーを与えるために適した野菜です。

確認されているにがうりの効能

  • にがうりに豊富なビタミンCは、細胞同士をつなぐコラーゲンを生成して皮膚や血管を丈夫にするほか、免疫を強化し風邪を予防します。
    抗酸化作用によるガンや動脈硬化など生活習慣病の予防といった働きもあり、シミ・ソバカスを防ぐなど美肌効果もあります。
  • にがうりには、汗や尿など、とりわけ夏場に失われやすいミネラル分のカリウムが多いので、夏場の体調維持に力を発揮します。
    また、微量ミネラルのカリウムには、体内の塩分とバランスを取り、血圧を安定させる重要な働きもあります。
  • にがうりは、抗酸化作用をもつため、人体内の有毒物を排除してくれます。
  • にがうりは、白血球の食菌能力を活性化させ、免疫機能を高めます。
  • にがうりは、人体の免疫細胞の活動能力を高め、エイズウイルスやがん細胞を抑える効果があります。
  • にがうりに含まれている配糖体には、抗がん作用がある「アルファモモチャリン」と「ベータモモチャリン」が含まれています。
  • にがうりの抽出液には、幅広い抗菌作用があり、菌の成長を抑制します。
  • にがうりには、血糖値を下げる成分が多く、特に、植物インシュリンは、その効果が高いことがわかっています。
    副作用もないので、糖尿病患者にとっては、理想的な食物といえます。


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