カバノアナタケの効能

しいたけやアガリクスなどきのこ類が健康に良いことは良く知られていますが、アガリクスよりも健康効果があり、産地の北海道でも品薄状態になっているのがカバノアナタケです。

カバノアナタケは、白樺の樹液を養分にしながら長い年月をかけて成長する、非常に珍しいきのこです。

寒冷地のごく一部の白樺にしか寄生しないため、幻のきのことも呼ばれています。
日本では、北海道のアイヌ民族が、昔からカバノアナタケを煎じて飲んでいたことが知られています。


カバノアナタケの成分

タンパク質、脂質、β-グルカン、SOD(抗酸化酵素)、灰分、食物繊維、糖質、エルゴステロール、ビタミン類、ミネラル類、フラボノイド、トリテルペノイド、アルカロイド、プテリン、アガリチン酸、イノシトールなど。


確認されているカバノアナタケの効能

民間療法として有名だったカバノアナタケですが、近年では各種機関で研究が進み、健康食品としてのすぐれた効能が確認されています。

きのこが健康に良いのは、免疫力を高めて抗がん作用に働く、β-グルカン含有量は、アガリクスをはるかに超えるといわれています。

また、抗酸化酵素のSODも豊富に含まれています。
人が呼吸すると、吸収した酸素の数パーセントは活性酸素に変化します。
活性酸素は体内の有害物質や細菌を除去する働きをしますが、過剰になると人の体を酸化させてしまいます。

さらに、活性酸素と脂質が反応して過酸化脂質が生成されると、様々な病気の引き金となります。

SODは、こうした悪玉活性酸素を除去する作用があり、抗がん作用、肝臓病、高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

近年の研究では、インフルエンザウイルスやエイズウイルスにも効果があるという報告もあります。

カバノアナタケは、サプリメント(栄養補助食品)で摂取できます。