杏子(あんず)

杏仁(アンズの種)は、木の種類によって、薬味が「甘味」と「苦味」に分かれます。

甘味の杏仁は、肺に潤いを与え、喘息を落ち着かせ、整腸作用があることから、下痢や便秘を改善してくれます。
また、粉にすると杏仁豆腐の素など、お菓子の材料としてもよく使われます。

苦味の杏仁は、咳、喘息を止めるほかに、血圧降下、抗がん、抗ウイルス、殺菌など多くの効果があります。

杏子(あんず)の成分

  • 実:クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ベータカロチン、糖質など。
  • 杏仁(種):脂肪油、アミグダリン、タンパク質など。

確認されている杏子(あんず)の効能

  • アンズの中にはベータカロチンが多く含まれるため、免疫力を高め、がん予防に良い効果があります。
  • 漢方薬として加工された杏仁には、EBウイルスの抗原の活性化を抑制する効果があるほか、肉芽腫性の炎症を抑制する作用もあります。
  • 杏仁に含まれているアミグダリンは、抗がん剤の使用による糖尿病の誘発を防止できます。
    また、アミダグリンは、血糖値を下げる効果も期待できます。
    アミダグリンの抗がん効果については賛否両論ありますが、中国の臨床報告では、杏仁から抽出された新しい抗がん剤は、末期肝臓がん患者の症状を緩和して延命に効果があったとされています。

 

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