いちじく

イチジクは、西洋でも中国でも古くから薬効が言われてきましたが、抗がん作用を医学的に解明したのは、日本の研究者でした。

この研究によって、イチジクから抽出された物質プソラレンは、がん細胞の成長を抑え、リンパの肉腫、白血病などの治療にも効果があることが、明らかになりました。

漢方医学では、イチジクは、食欲を増進させ、痔の症状を緩和し、咽喉の痛みを止めると考えられています。

また、肉と煮込めば、百毒を解消するとも言われていて、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの症状にも効果があります。

いちじくの成分

確認されているいちじくの効能

  • イチジクの多糖類は、免疫監視機構に刺激を与え、活性化させ、腹腔のマクロファージの食菌能力を高め、リンパ細胞の転化を促します。
    また、干した粉にも、細胞の免疫効能を高める作用があります。
  • 未成熟のイチジクから得られた乳汁(葉や果実に含まれている乳白色の液体)は、肉腫や乳がんを抑制し、腫瘍を壊死させ、耳下腺がん、骨髄性白血病、リンパ肉腫の発達を遅延、退化させる効果があります。
  • イチジクの抽出物や蒸留液は、肉腫を抑制します。
  • イチジクに含まれる多糖類は、老衰を遅延させる作用があります。
  • 新鮮なイチジクは、消化を促し、細胞の新陳代謝を高めます。
    便秘などには、植物性の軽微の下剤として良い作用があります。