病気と外部環境の関係

病気は大きく分けて3つの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

その3とは、遺伝子の異常や加齢、性別、人種、体質などの「遺伝要因」、食生活、運動、タバコ、飲酒、睡眠などの「生活習慣要因」、そして「外部環境要因」です。

外部環境要因には、病原体、ダイオキシン、環境ホルモンなどの有害物質、紫外線、気象環境、ストレスなどがあります。

一般に、それぞれの要因が病気の発症に関わる割合は、遺伝要因が20%、生活習慣要因が50%、外部要因が30%くらいだと考えられています。

戦前の結核などの感染症の時代では、外部環境要因が主役でした。
しかし、ガンや心臓病、脳卒中などの生活習慣病が全盛の現代では、社会全般の発展に伴って増加した生活習慣要因が脚光を浴びています。

ただし、生活習慣要因だけが病気の原因ではありません。
生活習慣病は、遺伝子になりやすい体質があり、それに不健康な生活習慣が加わることによって発症すると考えられています。

ところが、飲酒という生活習慣が影響を与える肝臓障害も、C型肝炎ウイルスなどの外部環境要因の感染によって悪化します。

遺伝子の異常、加齢などの遺伝要因は、現在のところ自分では変えようがありません。

気象環境や病原体などの外部要因も、自分で変えられない部分もありますが、有害物質や紫外線、ストレスなどは意図的に避けることによって病気を遠ざけることも可能です。



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