体の防御システム「免疫」

病気になる理由には、細菌やウイルスの感染、紫外線や放射線、化学物質などの有害物質、ストレス、気象条件などさまざまな要因が考えられます。

しかし、すべての人がこれらの要因にさらされたからといって病気になるなるわけではありません。

インフルエンザが流行しているとき、インフルエンザにかかる人もいれば、かからない人もいます。
もともと体力のない人はかかりやすいのですが、体力があっても疲れていたり、睡眠不足だったり、ストレスがたまっていたりすると、ウイルスの力に負けてしまいます。

病気になるのは体の外からの攻撃だけではありません。
突然、体の中の細胞が、ガン細胞や白血病細胞を作り出すことがあります。
この場合も、すべての人が同じ環境に置かれたとしても、ガンや白血病になる人もいれば、ならない人もいます。

この違いは、免疫力の違いとも言えるでしょう。
免疫とは、外から入ってきた細菌やウイルスに対して、体が防御するために発達した機構です。

体の中にできたガン細胞や白血病細胞を攻撃するために免疫は働いています。
免疫の防御機構は、細菌やウイルスのほか、体力の個人差、紫外線や大気汚染などの環境、食生活、ストレスなどからもさまざまな影響を受けます。

このように人の体になくてはならない免疫ですが、ときには攻撃目標を誤って自分を攻撃してしまうことがあります。
これが膠原病などの自己免疫疾患です。

また、食べ物や花粉などに過剰に反応すると、さまざまなアレルギー反応を起こすことがあります。



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