免疫力を高める鼻呼吸

口呼吸で空気を吸っていると、あごが前に突き出て猫背になるので、どうしても胸のあたりの筋肉を使う胸式呼吸になってしまいます。

それを、鼻で空気を吸うようにかえると姿勢がよくなり、体の中の空気をたっぷりと取り込むことができるようになります。

この鼻呼吸に加えて横隔膜を使うようにすると、驚くほど多くの新鮮な空気を体に取り込むことができます。

横隔膜とは、胸とお腹を仕切る筋肉で、横隔膜を引き上げるとお腹がへこみ、肺が縦にも横にも広がり、空気を多く取り入れられます。

横隔膜が元の位置に下がるとお腹がゆるみ、肺から二酸化炭素が排出されます。

この呼吸法で横隔膜を動かせば、体により多く空気が入り、細胞に十分な酸素を送ることができます。

また、この呼吸法によって心身がリラックスした状態になると、副交感神経が優位にたち、結果的にストレスが解消され、ストレスからくる病気なども避けられ、免疫力も高まります。

横隔膜を使う呼吸は、腹式呼吸とは違い、腹式呼吸はお腹を膨らませることで横隔膜を下げ、肺に空気を取り入れます。

このとき、胸が引っ込むような感じになりますが、これに対し、横隔膜を使う鼻呼吸では空気を取り入れると胸が前にせり出すような感じになり、腹式の場合よりさらに、肺にたっぷり空気を取り入れることができます。

この横隔膜を使う鼻呼吸を1日1回でもかまいませんので、意識して継続することで免疫力を高めることができます。