中国の文献による梅の効能

上古時代の文献 神農本草経より

  • 梅の果実は、発熱、いらだち、むかつきを取り除く。
    また、肢体の痛み、半身不随、皮膚・筋肉の無感覚、筋肉の萎縮などを治す効果がある。

中国には、梅に関係する四字熟語が、数多くあります。
たとえば、「青梅竹馬」(日本の「竹馬の友」の元の言葉)、「青梅煮酒」(梅酒をつけること)が有名ですが、もっとも有名なのは「三国志」の物語です。

あるとき、軍を率いて遠征に向かった魏の曹操は、道に迷ってしまいました。
その日は、たいへん暑かったため、兵士たちはみな喉が渇き、歩く速度が遅くなりました。
曹操はそれを見て、兵士たちに「少し行った場所に大きな梅の林があるから、そこで休憩しよう」と言いました。

実は、梅の林などどこにもなかったのですが、梅のことを聞いた兵士たちは、口の中が唾液で満たされ、渇きを忘れることができたのでした。

この話をうけて、後世の人は、空想で自分を慰めることを「望梅止渇」というようになりました。