大根

大根の成分

漢方医学では、大根には胃を元気にし、消化不良を解消し、体内の悪い熱を取り除き、痰を消し、利尿、体液を増やすなどの効果があると考えられています。

また、大根は、慢性気管支炎、腸炎、下痢、吐血、鼻血、高血圧、高脂血症、血石、解毒などにも用いられています。
特に冬の大根は、栄養分が豊富で、血液への滋養効果も高いと考えられています。

大根の特長は、すぐれた消化作用にあり、根の部分には米やいも類の炭水化物の消化を助けるジアスターゼや、デンプンを分解するアミラーゼなど、各種消化酵素がたっぷり含まれています。

生で食べると、弱った胃や食べ過ぎをケア、胸やけや胃酸過多を改善するため、天然の消化剤とも言われるほどです。

確認されている大根の効能

  • 大根に含まれているリグニンは、マクロファージの活力を数倍にアップさせて免疫力を高めることから、抗がん作用が認められています。
    大根の辛みが強いほど、抗がん作用も高いことも、報告されています。
  • 大根の抽出物であるメチルメルカブダンには、抗菌作用があります。
    この作用により、中国では、大根のみじん切りをガーゼで包んで、膣座薬として女性のトリコモナスによる膣炎使うことで、高治癒率が得られています。
  • 大根に含まれているビタミンCは、コラーゲンの形成を促進し、体細胞を強くして、がん細胞への抵抗力を増強させます。
    しかも、がんの発生を予防する効果もあります。
  • 大根に含まれているインドールは、腸がんを抑える物質の一種です。