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唐辛子の原産地は南アメリカです。
漢方医学では、唐辛子には体内の悪い「気」を取り除き、食欲を増進し、消化を促進する効果があると考えられています。
また唐辛子は、嘔吐、腹痛、下痢、消化不良などの治療にも用いられています。
昔から胃潰瘍の人に辛いものは良くないとされていましたが、近年の研究によれば、唐辛子には、胃壁細胞を保護し、胃粘膜の出血、胃潰瘍の発生を防止する作用があることが確認されました。
唐辛子の辛味成分が体の中心部を温め、消化を促進させます。
交感神経を刺激するので発汗作用をもたらし、体脂肪の燃焼や冷え性の予防改善にも期待できます。
また、唐辛子に含まれるカプサイシンには、ガン細胞を抑制する効果があるほか、代謝をよくし、発汗や脂肪を燃焼させるので、ダイエット効果も期待できます。
ただし、唐辛子の辛味は他の食品のうま味を引き出し、食欲をそそるので、食べ過ぎには注意しましょう。
唐辛子は経口摂取する以外にも、そのまま皮膚に塗布して体を温めることもできます。
カプサイシン自体は外用しても直接血管を拡張する効果は得られませんが、痛覚・高温などを感じる器官を刺激するので、血液の循環が良くなります。
このため経口摂取したときと近い効果を得ることができます。
靴下の中などに唐辛子を入れたり、アルコールに抽出したものを塗布したりして活用します。
その際、皮膚に疾患がある場合は、使用は厳禁です。