ピーマン

青椒肉絲(チンジャオロース)などでよく使われるピーマンは、ビタミンCが極めて豊富に含まれています。

豊富なビタミンCは、細胞同士をつなぐコラーゲンを生成して、皮膚や血管を丈夫にするほか、免疫力を高めて風邪を予防します。

高い抗酸化力によるガンや動脈硬化への備えや、シミ・ソバカスを防いでの美肌効果も期待できます。

ピーマン

ビタミンCには、胃ガンや肝臓ガンを誘発する物質の生成を抑制する作用があります。
さらにビタミンCには、血液をサラサラにする効果もあります。

しかも、ピーマンは組織がしっかりしているため、普通なら加熱により壊されてしまうことの多いビタミンCの損失が少なくすむのも大きな特長です。

加熱にも壊れにくいピーマンのビタミンCですが、それに加えてピーマンには、ビタミンCの体への吸収をたすけるビタミンPも豊富に含まれています。

ビタミンPは、ビタミンというものの、実際はビタミンと同様の働きをするビタミン様成分で、ビタミンCの酸化を防いで、その吸収力をたかまます。
あわせて、ビタミンCと共にコラーゲンの生成を助け、血管壁をしなやかにしたり、高血圧の予防にも効果があるとされる成分です。

同じくピーマンに含まれる脂溶性のビタミンAを効率よく摂るといった観点では、油で炒め、量をたくさんとるようにすると良いでしょう。

また、ピーマンには、カロチンが豊富に含まれています。
(特に赤いピーマンにカロチンが多く含まれています)

現代の漢方医学では、貧血や壊血病、血管がもろく出血しやすい人に、ピーマンを用いて良い効果を得ています。

ピーマンの成分



確認されているピーマンの効能

  • ピーマンに含まれる大量のビタミンC(特に成熟した赤ピーマンはさらに高くなり、トマトの十数倍にも及びます)には、胃ガンや肝臓ガンを誘発する、ニトロソアミンの生成を抑制する作用があります。
    さらにビタミンCは、血液の濃度を改善します。
    濃度が上がると、血液の流れが悪くなり、血餅が形成されたり、血管壁に脂肪やコレステロールが沈着しやすくなります。
  • ピーマンに含まれるコバルトは、体内のビタミンB12の合成を助け、新陳代謝や造血系統を活性化させ、ガン細胞の成長を抑制する作用があります。
  • ピーマンを食べると、血液がサラサラになり、血管も柔らかくなります。
  • ピーマンは、鮮やかな緑のもとである葉緑素(クロロフィル)も多く含有し、血中のコレステロール値を下げたり、抗酸化の作用でガンを予防する効果があります。
  • ピーマンのカプサイシンには、消化不良、食欲増進に効果があるほか、嘔吐、下痢、便秘を改善する整腸作用があります。