りんご

りんご

じつはリンゴには、果物の特徴であるビタミンCはそれほど多く含まれません。
にもかかわらず、ヨーロッパでは昔から「リンゴの実が赤くなると医者が青くなる(リンゴを食べていれば病気知らず)」といわれてきました。

その健康効果の秘密は、リンゴの実に豊富な2つの栄養素、食物繊維のペクチンとミネラルのカリウムにあります。

腸の働きを活発にする食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類に大別されます。
水溶性のペクチン(熟した果物に多い)などは水分を含んで便通を良くするために作用も穏やかで、便秘・整腸の両方に効果があります。
一方リグニン(ゴボウなどに含まれる)などの不溶性の場合は腸への負担が大きいため、下痢のときは食べないようにしましょう(便秘には効果あり)。

りんごの注目成分



確認されているりんごの効能

  • リンゴに含まれるカリウムは体内で塩分(ナトリウム)とバランスを取り、細胞の浸透圧を調節する役目を果たしています。
    しかし、過剰な塩分の取り過ぎは、このバランスを崩し、血管が収縮することで血圧が上がります。
    カリウムにはこの過剰な塩分を尿によって排出し、血圧を安定させる働きがあるほか、その利尿効果は膀胱炎や腎炎を予防、水分によるむくみを改善します。
  • リンゴに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、それ自体消化されることなく、体の外へ排出されますが、ただ排出されるのではなく、腸内の老廃物や発ガン物質などの有害物、あるいは血管や内臓に沈着するコレステロールを吸着します。
    便そのものを出しやすくすることで、これら全部を体から取り除く効果があります。
  • リンゴに含まれるペクチンは、あるときは腸内で水を含んで便をやわらかく出やすいようにし、またあるときは腸壁を守りつつ激しすぎる腸の動きを穏やかにしてくれる、便秘にも下痢の整腸にも良い、優れた効果を発揮してくれます。


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