にんにくの抗酸化作用

アメリカ国立ガン研究所において、ガンを防ぐ植物性食品の研究で、約40種類の野菜、果物、香辛料の中からニンニクが最もガン予防に対する重要度が高い食品であると評価されています。

また、ニンニクは、ガン予防だけでなく、その効能が多岐にわたることが各種の実験で明らかになっています。

ニンニクの薬効は、ニンニク特有のニオイ成分であるアリシンが大きな働きを果たしています。

ニンニクには、アリインというタンパク質が多く含まれていて、アリインが酸素に触れると、ニンニクの中にあるアリナーゼという酵素が働いて、アリシンに変化します。

このアリインがアリシンに変わる過程で、様々な効能効果を発揮します。

また、アリシンは細胞内に浸透しやすく、しかも酸素と結びやすい性質のため、遺伝子や細胞膜のかわりに活性酸素に利用され体外に排出され活性酸素による害を防いでくれます。

この抗酸化作用は、アリシンのほか、ニンニクに含まれるアリル系、メチル系有機化合物など揮発性物質の効果も関係しています。

さらに、ニンニクにはガン予防に大切な、免疫機能を高める効果もあります。

動物実験によると、ニンニク抽出液を投与したマウスとしなかったマウスを比較すると、投与したマウスのガン細胞を防ぐNK細胞の働きが
活性化し、さらに風邪などの感染症を防ぐリンパ球の数を増やし活性化させることがわかりました。

このように、ニンニクには、ガンや生活習慣病を予防する抗酸化作用や免疫強化作用があり、さらに食べてから効き目が速い即効性を持った優秀な健康食材です。

ただし、食べすぎは禁物で、毎日2~3かけ程度の適量を常食すると良いでしょう。



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