さつまいも

サツマイモは中国福建省から沖縄に渡り栽培され、鹿児島や長崎などのルートで伝わり全国で普及しました。
江戸時代になると、飢饉などの救荒作物としても重要な食物になりました。

サツマイモは、食物繊維が豊富な食材です。
成長作用があることから、便秘に大変有効で、胃痛にも効果があるといわれています。

サツマイモは、緑黄色野菜の一種で、にんじん、かぼちゃと同様、カロチンを豊富に含んでいます。

さつま芋

漢方医学では、サツマイモは脾臓を元気にして、虚弱を治すなどの作用があると考えられています。

また、腎臓を強くし、関節痛、肥満、各種出血の予防などにも用いられています。

さつまいもの栄養・成分

さつまいもの主な栄養成分(可食部100g当たり)

成分蒸し焼き
炭水化物31.5g31.2g39.0g
カリウム470mg490mg540mg
ビタミンC29mg20mg23mg
ビタミンE1.6mg1.5mg1.3mg
食物繊維2.3g3.8g3.5g


確認されているサツマイモの効能

  • サツマイモに含まれているムチンは、粘液多糖類やコラーゲンに属する物質で、免疫力を高める効果があります。
  • サツマイモに含まれている豊富なビタミンEとカロチンは、身体の抵抗力を強化し、内分泌腺を活性化させます。
  • サツマイモに含まれているムチンは、動脈の血管に弾性を与え、心血管の脂肪の沈着を予防します。
    ムチンには、肝臓や脾臓の組織の萎縮を予防する作用があります。
  • 中身が黄色のサツマイモは、カロチンを特に豊富に含んでおり、体内の発ガン物質の活性化を防止します。
  • 中国における複数の研究によれば、サツマイモなど緑黄色野菜を良く食べる人は、全く食べない人に比べて肺がん発生率が2分の1以下であることが明らかになっています。
  • サツマイモは、皮膚の乾燥、抜け毛などにも効果が認められています。

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