ごぼう

ごぼうの原産地は中国東北部からシベリア、ヨーロッパにかけてです。
中国で薬用として利用されていたものが日本に渡り、薬用だけでなく野菜として発展してきました。

平安時代にごぼうの記録があり、また縄文遺跡からも利用が確認されています。

ごぼうの栄養効能効果

ごぼうには食物繊維が大変豊富に含まれていんす。
ごぼうに豊富に含まれるリグニンやセルロースなどの食物繊維は、それ自体腸内で消化吸収されることなく、便の量を増やして便通を良くする働きがあります。

同時に、腸内の老廃物や発ガン物質、動脈硬化の原因となるコレステロールなどの有害物を包み込み、体の外へ出してくれますので、全身の健康と生活習慣病の予防となります。

食物繊維のリグニン、セルロースはいずれも水に溶けにくい不溶性であり、果物に多いペクチンや海藻のアルギン酸など水溶性の繊維が水を含んで便をやわらかく、穏やかな作用で便秘・整腸の両方に効果的なのに対して、不溶性の食物繊維は、ひたすら便のかさを増やすのが大きな違いです。

ゴボウ

このため、不溶性の食物繊維は腸の働きを良くして便秘を防ぐ働きにはすぐれるものの、腸への負担は大きいものです。
ガスも多く発生するので、下痢のときには食べないようにしましょう。

また、ストレスからくる過敏性腸症候群による便秘の場合も、腸を刺激するので、食べ過ぎないようにしましょう。
自分のおなかの調子と相談して食べるようにしましょう。

また、ごぼうは皮に香りや旨みがあるので、たわし等で土や汚れを落とす程度に洗って調理するのがポイントです。

ごぼうには、抗がん作用があり、がん予防食材としても期待されています。

漢方医学でごぼうには、体内の悪い熱を取り除く作用があり、血圧降下、コレステロールの低下、ダイエットなどの効果があるとされています。

ごぼうの成分



確認されているごぼうの効能

  • ごぼうに含まれているリノール酸やリノレン酸、ペクチン性の多糖、タンニンなどは、免疫機能の増強、がんの予防、がん細胞を抑制する作用があります。
    また、リノール酸やリノレン酸、ペクチン性の多糖、タンニンなどには、老衰の進行を緩めたり、血脂を下げたりする効果もあります。
  • ごぼう中に含まれる様々な成分は、各々が単独で作用するのではなく、複合的に合わさることで効果を発揮し、作用を強めます。
  • ごぼうに含まれてポリエン物質には、抗菌作用があります。
  • ごぼうに含まれている大量の食物繊維は、腸の働きを促します。
    さらに老廃物の腸内の通過時間を短縮し、大腸がんを予防します。
    また、血糖値の上昇を抑えて糖尿病の予防に効果があるとされています。


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