日本人の死因

現在、日本人の死因で最も多いのが悪性新生物(がん)です。
昭和56年に死因のトップになってから常にトップを維持し、3人に1人はがんで亡くなる状況が続いてます。

死因の第2位は心疾患(心臓病)です。次に続くのが肺炎や脳血管疾患(脳卒中)です。
これらはすべて、生活習慣が発病の関係していると言っても過言ではありません。

戦前まで、死因の第1位は結核でした。昭和26年に結核に変わって脳卒中が1位になり、その後長く死因のトップを続けていましたが、次第に減少するとともにがんでなくなる人が増えてきました。

がんは、昭和30年代に比べると、現在は約2倍となり、今後も増えてゆく傾向にあります。

がんは遺伝するとよく言われますが、体質より生活習慣の方が発症の引き金として重要であると考えられています。
ある研究によると、禁煙することで30%、食生活の工夫で35%がんを減らすことができるという報告もあります。

次に多い心疾患や脳血管疾患は、同じ血管の病気で、動脈硬化が主な原因で起こります。
ふたつの病気を合計すると、亡くなる人の数はがんに引けをとりません。

がんが恐ろしい病気なのは間違いありませんが、血管を健康に保つこともまた、健康で長生きするために重要なポイントとなります。
動脈硬化を招きやすいメタボリックシンドロームの予防と解消が叫ばれる所以ではないでしょうか。



関連ページ