体のpH値

昔は、肉や魚などの食品を取ると体が酸性になって病気にかかりやすくなったり、疲労がなかなか回復されず、野菜、果物、海藻類を食べるとアルカリ性体質になり健康になるといわれてました。

人の体にはいつもpHを一定に保とうとする自動制御機能があり、体のpHは7.4の弱アルカリ性に保たれています。
アルカリ性食品を食べたからといって急に体のpHがアルカリ性になることはありません。

私たちが食べている三大栄養素米や糖分、肉・タンパク質、脂肪ですが、これらは体内でエネルギーとして利用され、炭酸ガスと水を作ります。

炭酸ガスは水に溶けて炭酸となり、弱酸性になりますが、このときカリウムやナトリウムが炭酸と結合して中和し、血液のpHを一定に保ちます。

また、呼吸によって炭酸ガスの量を調節したり、腎臓で尿を排泄するときも血液中のアルカリ性に作用するナトリウム、カリウム、酸性に作用するクロルやリンなどの量を調節して、血中のpHを一定に保つようにしています。

だからといって食事が偏っては、これらの調節機構に大きな負担を与えることになり、健康にとっては決して好ましい状態ではありません。

やはり健康を維持するには、バランスのとれた食事を取ることが重要です。


 

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