睡眠と免疫力

睡眠をしっかりとって免疫力を高める

免疫力を高める手段の一つに、睡眠が大きくかかわっていて、睡眠不足が続くと、免疫力が低下し、病気になりやすくなります。

反対にしっかり睡眠をとれば、低下した免疫力が向上して病気を予防できたり、回復を早めたりすることができます。

免疫力が低下すると人は風邪を引きやすくなりますが、風邪の引きはじめには、睡眠をとるのが一番効果的といわれており、これは科学的にも裏付けされています。

風邪のウイルスが体内に入ると、これを退治するために白血球が刺激され、インターロイキンという免疫活性物質ができます。

この物質が脳に働きかけると、プロスタグランディンD2という睡眠物質がふえ、自然に眠くなるとともに免疫力を高め、風邪を回復に向かわせるのです。

風邪に限らず、ある病院のデータでは、睡眠を多くとった入院患者ほど、病気の回復が早いという結果が出ており、睡眠が免疫力の向上に効果があることは間違いないようです。

近年は、副作用の少ないガンの治療法として、免疫療法が注目を浴びています。
抗体やリンパ球、マクロファージ、NK細胞などの免疫系の働きを活性化することで、これらの因子が連携してガン細胞を攻撃し、ガンの発生や進行を抑えるという療法です。

必要な睡眠を十分とって、免疫力を高めれば、ガンの予防にも役立つでしょう。


 

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