免疫力と姿勢の関係

免疫力を低下させる原因の一つに、姿勢の悪さがあります。

姿勢が悪いと気がつかないうちに体を疲れさせ、神経をよけいに働かせて自律神経のバランスを崩します。

自律神経と免疫、血液や体液の循環は相互に関係し合っているので、自律神経が乱れれば免疫力も低下してしまいます。

特に背骨の曲がりや背筋のこりには注意が必要で、背骨の中心には血液と神経が流れているため、ここが曲がると全身の血液やリンパの流れが悪くなってしまいます。

また、筋肉が疲れて首や肩に痛みが出ると、白血球の働きも疲れて低下し、免疫力が落ちます。

いつも同じ片足に重心をかけている人や、背中を丸めて作業をする人はもちろん、ストレス過多の人や運動不足の人も姿勢が乱れ、筋肉が疲れていることが多く、そのまま放っておくと免疫力は低下していきます。

肩や背骨、首や腰をグルグルと回すだけで、背骨のゆがみを整え、筋肉をほぐし、神経や血液の流れをスムーズにすることができます。



<肩>

  1. 直立して片腕をまっすぐ前に出し、もう一方の腕はひじを曲げて引きます。
  2. 今度は逆の腕を前に出し、頭を動かさず、肩だけを回転させるようにすると背筋が伸びます。

<背骨>

  1. 椅子に座ったまま、背骨を軸にして上半身を回転させ終わったら反対側に回転させます。

<首>

  1. 肩の力を抜いて首をグルッと1回転させ、終わったら反対側に1回転します。

<腰>

  1. 足を広げて座った状態で片足を伸ばし、もう一方の足を曲げ、伸ばした方の足に上体を10回倒します。
  2. 伸ばす足を変えて反対側も同様に、上体を10回倒し、倒す角度は気持ちいいと感じるところまでで大丈夫です。

ちょっとした待ち時間や、疲れを感じたときなどにグルグルと運動するだけで効果が得られます。

各体操はそれぞれ2~3分ほど行いますが、痛みを感じるほどやるのは逆効果ですので、気持ちいいと感じる程度で十分です。

大切なのは、グルグル回している部分をちゃんと意識することが効果を高めるポイントです。