香酢

香酢の特徴

一般の酢である米酢は、原料がうるち米で、醸造用アルコールに少量の穀物を加えて短時間で発酵させ、すぐに濾過して製品化してしまうため、酸味の強いツンとした酢になってしまいます。

一方、香酢はもち米と麦胚芽原料で、何ヶ月も時間をかけて発酵、熟成させて作ります。

酢は熟成時間をかけるほど、色合いが深くなり、うま味や香りが増し、さらに健康に良いといわれる有機酸や水溶性ビタミン、ミネラル、アミノ酸なども増えてきます。

香酢はアミノ酸クエン酸の含有量が非常に多く、特にアミノ酸の量は黒酢の3倍以上といわれています。

体の大切な構成要素であるタンパク質は、20種類のアミノ酸が組み合わさってできています。
筋肉、皮膚、髪、内臓、血液、神経伝達物質など、すべてがタンパク質からできており、これらの新陳代謝を行うには、アミノ酸を常に摂取、補充しなければいけません。

アミノ酸のうち9種類は体内で作れないアミノ酸(必須アミノ酸)で、食物に依存しています。
アミノ酸が不足するとタンパク質の欠損につながり、体調をくずす原因になりますので、量だけではなく、いろいろなアミノ酸をバランス良く摂ることが重要です。

また、香酢のアミノ酸は、遊離アミノ酸となっているのが特徴です。
遊離アミノ酸は、タンパク質が分解されて吸収されるときに、無駄なく吸収する働きをします。
さらに、ヒスチジンというアミノ酸は血管をやわらかくし、血液をサラサラにする作用があります。

香酢と油を組み合わせると油の粒子が細かくなります。
これは、香酢が脂肪分解酵素であるリパーゼの働きをしてくれ、体内のへのエネルギーの供給を早めてくれるのです。

そのほかに、脂肪の吸収を抑制する抗肥満アミノ酸(バリン、ロイシンなど)や、脂肪の燃焼を促進する脂肪燃焼アミノ酸(リジン、アラニン、プロリンなど)も含まれているので、ダイエットにも効果を期待できます。

疲労回復や肝機能の改善強化、食欲増進、アレルギー体質の改善などにも有効で、お酒を飲む前に少し香酢を飲めば、二日酔い対策にもなるでしょう。