玉ネギ

ユリ科の玉ネギは、古代エジプトで一般的な食材として復旧していた歴史のある野菜です。
日本では明治以降、常備野菜として復旧しました。

漢方医学で玉ネギは、肝臓を保護し、利尿効果があり、腸に潤いを与え、食欲を増進させるなどの効果があると考えられています。

また、玉ネギは、下痢、リウマチ、糖尿病、結石にも用いられています。

玉ネギに多く含まれているセレンには、がんの発生率を低下させる作用があります。

玉ネギの注目成分

玉ネギの鼻をツンとつく刺激臭の正体は硫化アリルという成分です。
これには独特の辛みと香りがあり、加熱によって甘みと風味を料理に加えると共に、肉の臭みを消すうえでも役に立っています。

さらに、硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を促進し、体力アップや疲労回復に力を発揮します。

この他にも、消化液の分泌による食欲増進、発汗や血中脂肪の燃焼、抗菌と風邪予防など、広い作用があります。
さらに、脳梗塞などの誘因となる血栓(血液の固まり)を溶かす効果もあります。

玉ネギに含まれるビタミンB1は、脳の神経細胞の働きを正常に保ち、精神を安定させ、不足すると食欲不振や不眠を招くこともある重要な栄養素です。

ビタミンB1は、ふつう摂りすぎると排泄されてしまいますが、硫化アリルと結合してアリチアミンという形になると、血中に長くとどまり効果を持続してくれます。



確認されている玉ネギの効能

  • 玉ネギに含まれているセレンは、細胞呼吸用の酸素を輸送するグルタチオンを大量に生産することができます。
    グルタチオンの濃度が高くなると、免疫力が高まり、がんの発生率が低下します。
  • 玉ネギの抽出物には、抗菌作用があります。
  • 玉ネギは、動脈硬化を改善し、血液中の脂肪の量とコレステロール値を下げ糖尿病、高血糖症にも効果的です。
  • 玉ネギに含まれるプロスタグランジンAという物質は、野菜の中では玉ネギにしか含まれていない物質で、血管拡張の作用が強く、末梢血管の阻力を減らし、血液をサラサラにして、血圧を下げる作用があります。
  • 玉ネギには、抗老衰の物質であるシステインが多く含まれており、細胞の老衰を阻止することができます。
  • 玉ネギの皮に含まれる黄色い色素、ケルセチンは天然色素であるポリフェノールの一種・フラボノイドの仲間です。
    抗酸化作用で体内の有害な活性酸素を除去し、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを抑制してくれます。

 

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