桃 (もも)

モモ

古来、中国では仙人の果物と呼ばれたきたのが桃です。
栄養面からみると、その主成分はほとんどがショ糖、果糖、ブドウ糖などの糖質で占められ、ビタミンなどはCが多少含まれる程度ですが、特徴的なのは食物繊維(ペクチン)が豊富に含まれていることです。

桃には実以外にも、葉の部分に鎮静作用のあるグリコシド、花には利尿効果のあるケンフェロールという成分を、ともに漢方では薬として利用されています。



桃の成分

確認されている桃の効能

  • 桃に含まれるミネラルのカリウムは余分な塩分を排出してむくみを改善し、ビタミンBの仲間のナイアシンとともに血圧の上昇を防ぐなどの効果があります。
  • 桃の成分の特徴である豊富な食物繊維は、リンゴなどと同じく水溶性のペクチンで、腸内の老廃物をまとめて体外に出す働きがあり、便秘の解消改善に効果を発揮します。

桃の賢い食べ方

甘い香りとスイートな味わいが命の桃ですが、これを活かすにはむやみに冷蔵庫で冷やしてはいけません。

これは、乾燥した庫内ではせっかくの香り成分が水分とともに揮発してしまうためで、買ってきた桃はできるだけ早く食べきるようにすると良いでしょう。

加えて、桃の甘みは30度前後で強く感じるショ糖と、低温で甘みを増す果糖とのバランスをとれる15~20℃が適温でベストです。

冷蔵庫ではなく氷水で10~20分で冷やせば、酸味もほど良く、美味しくいただけるでしょう。



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