明日葉(アシタバ)

明日葉は、今日摘んでも明日には新しい芽を出すと言われるくらいの生命力強さが名前の由来となっています。

明日葉の産地は、八丈島が有名ですが、関東以西の伊豆半島、三浦半島、紀伊半島などの暖地の海岸に自生しています。

また、関東付近の露地でも手軽に栽培できる身近な野草としてはもってこいの存在と言えるでしょう。

あしたば

明日葉は、ウド、セリ、ミツバなどと同じく、アラカサバナ科に属する多年草で、これらの草木と同様に強烈な香りと苦味が特徴です。

芽が出たころは、ミツバを少し大きくしたような形をし、成長すると1m程にも伸び、夏が終わるころ、黄色を帯びた白い花が咲きます。
よくハマウドに似ているといわれますが、明日葉は、茎を折ったり、葉をちぎってみると黄色の汁がにじみ出てくるのですぐ見分けができます。

食べ方は、天ぷら、お浸し、卵とじ、かき揚げなどといろいろな方法がありますが、クセと苦味があるので、ゴマ和えにすると、食べなれていない人でも、比較的抵抗なく食べられます。

繁殖力が旺盛で生命力の強さから、不老不死の植物として伝えられた明日葉は、ミネラルやビタミン食物繊維など様々な栄養素を含みます。

なかでも、明日葉の茎や葉を折ると切り口から溢れ出る黄色いネバネバした液汁が注目の成分です。

この成分は、明日葉特有のもので、他の植物にはほとんど含まれていないフラボノイド一つ、カルコンです。

明日葉(アシタバ)の成分

  • ミネラル、フラボノイド(カルコン)、ビタミンB12など


確認されている明日葉(アシタバ)の効能栄養効果

  • 秦の始皇帝が不老不死の霊草として珍重したといわれるほどで、一番の効能は血圧降下作用です。
    常食している八丈島の人々には高血圧の方が少ないことも知られています。
  • 明日葉には、ミネラル、ビタミンタンパク質などが豊富に含まれています。
    その中でもビタミンB12が一番多く含まれているのが特徴です。
    これらの成分によって健康増進、悪性貧血、寄生虫駆除、心臓強化に効果があります。
  • 明日葉には、フラボノイドという成分が含まれており、これらはモモなどと同じように、腸の運動を活性化させ、便の作用を整える働きをします。
    また、常食していれば、心臓の強化、腎臓病にも効果があります。
  • 苦み質や香油成分により、胃腸の新陳代謝が良くなります。
  • ジュースなどにした残りの葉を布袋に入れ、湯船に浮かべると保温効果があります。


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