ネギ

生のネギの刺激臭は、玉ネギやニンニクにも含まれる硫化アリルという辛み成分によるものです。
硫化アリルには、その刺激で胃液の分泌を良くし、食欲を増進する働きがあり、薬味に使うのに最適な食材です。

ネギの効能

また、硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を促進し、疲労回復や体力の向上につながる効能があります。

ビタミンB1は、通常摂り過ぎると排泄されてしまいますが、硫化アリルと結合してアリチアミンという形になると、血中に長くとどまって効果を持続してくれます。
糖質の代謝を促すビタミンB1は、脳の神経細胞の働きを正常に保ち、精神を安定させる重要な栄養素です。

硫化アリルには強い殺菌効果があり、体に入った風邪のウイルスさえ殺すといわれるほどです。
香りと辛みの刺激には血行を良くし、発汗を促す作用もあるため、昔から風邪の民間薬として利用されてきました。

ネギは、中国では魚料理になくてはならないもので、これは香り付けと殺菌のためでもあります。

漢方医学では、ネギは内臓に良く、利尿、発汗の作用があり、悪い気を発散すると考えられています。

またネギには、食欲増進、視力回復、めまいを止める作用もあり、さらに関節痛、止血、嘔吐、腹痛、急性胃腸炎、風邪などにもよく用いられています。

また、血尿、皮膚の化膿、潰瘍、寄生虫のも効果があるとされています。

ネギの成分



確認されているネギの効能

  • ネギに含まれているアリシンは、インターフェロンの生成を促し、免疫力を高めます。
  • ネギに含まれている揮発油には、特有の殺菌素があり、抗生物質として強い効果があります。
    殺菌素は、赤痢菌、ジフテリア菌、結核菌などの病原菌に抑制効果があり、呼吸系等のインフルエンザ、おたふく風邪のウイルスや病菌を抑える効果が強く、予防に役立ちます。
  • ネギの汁は、胃液中の亜硝酸の含有量を減らし、亜硝酸アミンの合成を阻止することから、胃がんの発生を抑制することが期待されます。
    さらに、ネギの汁は塗り薬として、乳房の腫れ、急性乳腺炎などに治療効果があります。
  • ネギには、コレステロールが、血管へ沈着するのを防ぐ作用があるため、心血管の硬化症や脳血栓を予防します。


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