免疫力を高めて
健康寿命ライフ
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トマトの原産地は南米のアンデス高地です。
新大陸発見によって、トマトはヨーロッパ大陸に渡り、多種多様な品種となって、広く栽培されるようになりました。
日本にトマトがもたされたのは、350年ほど前で、長く観賞用に栽培されていて、食用になったのは明治になってからです。
昭和になると誰もがトマトを食べるようになり、生産量が増え、品種もさまざまなものが登場するようになりました。
ヨーロッパに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。
これは、トマト1個からたくさんの栄養素が摂取できることを表現しています。
トマトには、ビタミン・ミネラルなどの栄養素がまんべんなく入っているだけでなく、ファイトケミカルのリコピンの存在が重要で、注目されています。
トマトに含まれる色素成分リコピンは、強い抗酸化作用があり、がんや高血圧といった生活習慣病の予防効果が期待されています。
トマトは赤色が濃く、糖度が高いほどリコピン含量も多くなります。
β-カロテンの抗がん、抗酸化作用はよく知られていますが、リコピンの抗酸化作用はカロテンの2倍もあります。
漢方医学でトマトは、体液を増やし、消化を促進し、体内の悪い熱を取り除き、胃を元気にするなどの効果があると考えられています。
またトマトは、食欲不振、高血圧、抗コレステロール、高脂血症、喉の渇き、歯根出血、熱中症などにも用いられています。
トマトに含まれるグルタチオンには、免疫力を高める効果、抗がん効果、白血球の減少を阻止する作用などがあることが、わかっています。
主要成分 | トマト | ミニトマト |
カリウム | 210mg | 290mg |
カロテン | 540μg | 960μg |
ビタミンB1 | 0.05mg | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 0.05mg |
ビタミンC | 15mg | 32mg |
ビタミンE | 0.9mg | 0.9mg |
ビタミンK | 4μg | 7μg |
葉 酸 | 22μg | 35μg |
食物繊維 | 1g | 1.4g |
リコピンは熱に強く、脂肪分と合わせて摂取すると吸収力がアップします。