ゆり根

漢方医学でゆり根は、肺に潤いを与え、咳を止め、精神を安定させると考えられています。

また、ゆり根は、消化不良、皮膚の潰瘍、血痰などの症状にも用いられています。
特に、他の漢方薬と合わせて使うと、相乗効果を発揮するとされています。

ゆり根の注目成分



確認されているゆり根の効能

  • ゆり根に含まれているコルヒチンは、ガン細胞(特に子宮頸ガン)の増殖を抑制する作用があります。
    ゆり根は、リンパ細胞の転化率を高め、体液の免疫力を高めます。
  • ゆり根の抽出液は、咳や痰を止める効果があるほか、喘息にもよく効きます。
    その他、疲労に対する効果、鎮静作用、過敏反応を抑制する効果もあります。
  • ゆり根は、肺ガンや鼻咽頭ガン患者、化学・放射線治療後の患者に対して、ガン細胞の成長を抑え、放射線治療による副作用を緩和する効果が確認されています。
  • 中国では、手術後の止血にゆり根の粉で作った「海綿状」が用いられ、良好な結果を得たことが、報告されています。
    また、皮膚潰瘍による腫れ、傷口がなかなか癒合しない場合に、新鮮なゆり根をすりつぶした塗り薬が良い効果を発揮したことも、報告されています。